種類とディティール
並ワイシャツとカッターシャツの違い。カラーとカフスの作り。
種類
ワイシャツはカラーの作りで2つに分かれる。製図もそれぞれ別に起こす。裁断にどちらの図も置いている。
並ワイシャツ
身頃の衿刳に付くのはネックバンドという細い帯だけで、カラーは別に作る。袖口はダブルカフスとする。
カフスにも、袖に縫い付けず取り外せるものがある。
カッターシャツ
カラーが身頃に縫い付けられていて、外せない。袖口はシングルカフスで、釦で留める。
ステンカラーシャツ(村田金兵衛 1936)、ウィズカラーシャツ(村田金兵衛 1954, p.260)とも呼ぶ。
移り変わり
もとはカラーを取り外せる並ワイシャツが標準だった。のちにカッターシャツが広まり、現在はこちらが一般的である。
カラー
シングルとダブル
シングルカラーは一重の立った衿である。ダブルカラーは、首に沿う台衿に羽となる上衿を取り付け、折り返したものである。
取り外せるカラーをデタッチャブルカラーといい、カラースタッズという金具でネックバンドに取り付ける。ワイシャツと共生地のものは共カラーと呼ぶ。ワイシャツに取り付けたものと型は同じで、台衿の裁ち方だけが違う(村田金兵衛 1954, p.260)。
仕上げの硬さ
| 種類 | 硬さの出し方 | 上衿の作り |
|---|---|---|
| ハードカラー | 仕立てたあと洗濯し、多量の糊をつけて熱気でローラーにかける | 表布・裏布・芯を重ね、外廻りを縫って返す |
| セミソフトカラー | 糊を使わず、カラー専用に織った厚地そのものの張りで持たせる | 表地の1枚だけで作る。裏布も芯も入れず、外廻りをバイアスの玉縁布で始末する |
| ソフトカラー | 糊を使わない | 表布・裏布・芯を重ね、外廻りを縫って返す |
三者のうち上衿が一重になるのはセミソフトカラーだけである。台衿はどれも表布・裏布・芯を重ねて作る(村田金兵衛 1954, p.107)。
セミソフトカラーの型はダブルである(村田金兵衛 1954, p.261)。
格はハード仕上げのシングルカラーが最も高く、ハードのダブルカラー、ソフトカラーの順とされた(村田金兵衛 1954, p.261)。
カフス
| 種類 | 留め方 | 格 |
|---|---|---|
| ハード仕上げのシングルカフス | カフスボタン | 最も高い |
| ソフト仕上げのダブルカフス | カフスボタン | 中間 |
| ソフト仕上げのシングルカフス | 打合せを付けて釦で留める | 最もスポーティ |
ソフト仕上げのダブルカフスをフレンチカフスという(村田金兵衛 1954, p.262)。
1950年代には、どれもワイシャツに縫い付けたままにするのが普通になっていた。ソフトのダブルカフスを釦で取り付ける、取り外せるものもある(村田金兵衛 1954, p.262)。